ゲオルクの日記

多分三日くらいで潰れる

天才ピアニストになりたい

トゥットゥルー♪

最近シュタインズゲートとかいうアニメ見たら全身が2010年になって終わった。

 

ここでシュタゲの中で一番可愛かったキャラを発表

→阿万音鈴羽

 

知っての通りシュタゲは2000年代のインターネット文化が重要な要素として関わっている。冒頭から度々登場するジョン・タイターなどはその最たるものだろう。

余談だが、今僕たちはマーティとドクが行った2015年をはるか昔に通り過ぎてタイターのいた2036年に着々と近付いている。僕はタイターリアタイ世代ではないので詳しいことは知らないが、世界線云々のアレ*1によりタイターのいた未来と我々の歩む未来は別の世界になるらしい。タイターのいた未来では第三次世界大戦が起こっているが、世界的なパンデミックは発生していないようである。我々の世界線はその逆だと思いたいが、両方という可能性も残されている。

それはそれとして、とにかくこのジョン・タイターなどはインターネットが一般層に幅広く普及した2000年代ならではの都市伝説と言える。この時代、インターネットは人口に膾炙し、人頭に入り込み、人心を支配してきた。2150年の歴史学者が21世紀という時代を総括しろと言われたとき、間違いなく「インターネットだったね」と答えるだろう。つまり我々の人生は揺り籠から墓場までインターネットである。葬式だってZoomでやる。忘れたか? 俺たちはそういう時代に生まれたんだ。世はまさに大インターネット時代。

こうしている間にもインターネットは着実に我々の生活に入り込んでいる。アメリカのセレブはInstagramで投票に行けと喚き、インドのYouTuberは高校数学を分かりやすく解説してくれる動画を日夜アップしている。そして日本のバーチャルYouTuberは高額スーパーチャット自動読み上げbotの開発に余念がないと聞く。アリアナ・グランデはともかく、彼らの多くはインターネットが無ければ有名になっていなかった可能性が高い。この大インターネット時代には誰もが有名になれるチャンスがある。Twitterで、Instagramで、YouTubeで、有名になる方法は多岐にわたっている。ちやほやされたいという原動力はソクラテスのいた時代から常に人間を突き動かしてきた。そう、僕たちはインターネットを利用して有名になってちやほやされて赤スパ貰いたいのである。それは人間の根源的な欲求に他ならない。

ところで人間の根源的欲求はもう一つある。それは何だろうか? そう、「可愛い女子校生になりたい」である。

21世紀という時代が生んだ、鬱屈とした欲望という名の怪物。現代に生きる我々の飽くなき欲求を満たしてくれるのはこいつしかない。そう。ギター少女ちゃんである。

f:id:miracle0508:20201112235252j:plain

ギター少女。クラスメイトからも少女と呼ばれている謎多き少女。

ギター少女は分類上ゲームアプリだが実態は所謂放置ゲーでプレイヤーは特に何もしなくていい。気が向いたらタップすると「いいね」が早く集まる。主人公の「少女」はギターが得意な女子高生。しかし自分の演奏に自信が持てず、それを克服するためクラスメイトの勧めでネット配信を始めるという設定だ。集めたいいねでフォロワーや少女のレベルが上がる。おっさんの家の水道管に刺さってるピンを抜く謎のアプリゲームの広告を見ると無料いいねが取得できる。「無料いいね」って言葉、素敵ですよね(なぜなら、あたかも「いいね」は本来有料で当たり前と言っているように聞こえるから)。

そんな感じでフォロワーのレベルを上げていくと皆狂ったようにいいねしてくれるようになる。フォロワーは大体が身内で、同じ学校のクラスメイトだったりいつも通ってるコンビニのバイトのお姉さんだったり担任の先生だったり生徒会長だったりする。フォロワーのレベルを上げると時々彼らからDMが届き、プレイヤーはその内容を読んで彼女の人間関係や彼女の身の回りに起こった出来事を知っていくのだ。このストーリーが良い。友人との何気ない会話から文化祭という(高校生にとっては)一大イベントまで彼女の日常を追体験できる。このアプリを開いている時だけ僕はギター激うま女子高生配信者になれる。俺は女子高生だ。誰が何と言おうと女子高生なんだ。

少女ちゃんもフォロワーたちも基本的にはいい人で、翻訳の精度もかなり高い(少なくとも日本語としておかしいところは見当たらない)のでストレスフリーなのも良かった。君も女子高生にならないか? 僕たちの求めていた世界がそこにあった。

そんなわけで今日は阿万音鈴羽が可愛いというお話でした。エル・プサイ・コングルゥ