ゲオルクの日記

多分三日くらいで潰れる

Netflixに加入しろ

本屋で文庫本コーナーを見ていると、一冊の本の表紙が目に入った。ジョージ・オーウェルの『1984年』だ。帯を見てみると「この本に書いてあることが現実になっていくかもしれません。これからの日本と世界を知るために必読の書」みたいな宣伝文句が書かれていた。いやまあ、そうかもしれないけどさあ……。自分で言わんでいいだろ、「現実になります」とかそういうことは。そういうのは読者が勝手に言ってくれるからいいんだよ。

ところで1984が刊行されたのは1949年のことらしい。35年後の未来を想像して書かれた小説ということになる。現代だったら『2055年』。その頃多分これを読んでいる皆さんは(僕も含め)気色悪い異常独身成人男性になっている。

とにかく世の中は風刺してなんぼである。身の回りの物を片っ端から風刺していきたい。例えばこいぬ座など。

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こいぬ座。棒座に改名してはどうか

勿論一番風刺されているのは政治家である。最近だと『ハウス・オブ・カード 野望の階段』とか。アメリカの政治ドラマで、主人公の下院議員フランシス・アンダーウッド(演:ケヴィン・スペイシー)が謀略と違法行為の限りを尽くして権力を掌握していくストーリーだ。アメリカのドラマらしく女性の社会進出もストーリーに噛んでおり、主人公の妻クレア・アンダーウッドは夫フランクと時に協力し時に敵対するトリックスターを演じている。ところで安倍晋三・昭恵夫妻がこのドラマを視聴していたという噂を耳にしたが色々と大丈夫なんだろうか。

好評を博し順調にシーズン数を重ねていた本シリーズだったが、2018年に主演俳優であり製作総指揮にも名前を連ねていたケヴィン・スペイシーに未成年男性への強制わいせつ疑惑が浮上。結果スペイシー演じるフランクは主人公のくせに途中で退場するという、『おそ松くん』というタイトルのくせに事実上主人公はイヤミみたいな状況になってしまった。

最終的に全6シーズンで完結したハウス・オブ・カード。この文章を読んでいる諸兄には日々Twitterで最悪な人間(※例えば旅館の料理が多すぎて食べきれない人など)をウォッチしている者も多いかと思うが、そういう「とにかく最悪な人間を見たい」というニーズに応えてくれる一作である。8月も終盤、君もハウス・オブ・カードでいち早く最悪の政治を体感せよ。

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